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択一式の正誤問題で点をとる!!

いつもお読みくださり、ありがとうございます。



こんにちは。ねこまるです。

今回は「択一式の正誤問題(以下「択一式」)についてどのように取り組んでいるか」、というご質問をコメントにて頂戴しましたので
お答えします。
20180528234230c74.jpg
・・・は、私もとったことはありませんが(^^;)
ちなみに私の択一式の最高成績は20問中18問正解です(2013年日本史1級)
最低は20問中11問正解でした(2016年世界史1級)。

歴検1級では日本史・世界史とも
①択一式:20問→各3点×20問=60点満点
②短答式(語句を解答させる問題):8問→各3点×8問=24点満点
③論述:2問→各8点×2問=16点
で、計100点満点となります。
ご覧のとおり択一式が最も問題数・配点とも大きいものとなっています。

択一式は選択問題だからカンタンかな、と思いきや、決してそんなことはないと思います。
②の短答式は基本的な語句が出題されることも多いのですが、
択一式は、例えば『詳説世界史(日本史)研究』(山川出版社)のゴシック体ではない(太字ではない)部分から出題されることがとても多く、正誤の判断がかなり難しいと感じることも多いかと思います。

さらに択一式は問題数と配点に占める割合が最も多い出題形式ですから、ここで高得点を獲得できるかどうかで合否が分かれると言っても言い過ぎではなさそうです。
合格点は基本的に60点(/100点)ですから、択一式も20問のうち、60%分の12問は何とか正解したいところです。

さてそこで、択一式で高得点を取るために意識していることですが、
選択肢1つ1つを丁寧にチェックする
ということです。
4つの選択肢で1問、という形式が多く、その中から正しいもの、誤っているものを選んで正解となりますが、正解・不正解に関わらず、全ての選択肢の内容を細かくチェックすることが大切なように思います。頭に入っていなかった知識があれば、残らず記録してドンドン覚えるのです。
まずは普段の練習の際、どのようにやっているかですが、過去問を例に実際に問題をやってみましょう。
問題は世界史1級です(2017年)。

(問題)
次の選択肢から正しいものを、①~④のうちから一つ選べ。

①インド洋では夏から秋にかけて吹く北東の風と、秋から春にかけて吹く南西の風を利用した季節風貿易が古くから行われ、サンスクリット語で書かれた『エリュトゥラー海案内記』には1世紀頃の貿易事情が記されている。

②14世紀頃の西アフリカでは、ニジェール川流域で産出された金とアフリカ東岸で海水から製造された塩が、サハラ砂漠を縦断する隊商交易で交換され、交易の中心地となったトンブクトクゥは大いに繁栄した。

③中世ヨーロッパでは、北海・バルト海の商業圏と地中海の商業圏が内陸交通路で結ばれており、フランス東北部のシャンパーニュ地方やドイツ中西部のフランクフルトでは大規模な定期市が開かれた。

④唐代の中国から西域を経由して西アジア・南アジアに至る内陸交通路は草原の道と呼ばれ、天山山脈の南に位置するクチャ(亀茲)や崑崙山脈の北に位置するホータン(于闐)などのオアシス都市が栄えた。

いかがでしょうか?
「正しいもの」を選ぶ問題ですから、選択肢の中に1つでも誤った部分があれば、それはマチガイとなります。

①について
誤りが2か所ありますね。
1つは、「夏から秋にかけて吹く北東の風と、秋から春にかけて吹く南西の風を利用した季節風貿易」の部分です。季節と風向きが逆になっています。
夏から秋にかけて吹くのが南西の風で、秋から春にかけて吹くのが北東の風です。
中学で習う北半球の「季節風」の風向きを覚えていればこの部分は誤りとわかります。というか、これは地理の分野のような気がしますが(^^;)
2つ目は、「サンスクリット語」です。正しくは「ギリシア語」です。『エリュトゥラー海案内記』は紅海・ペルシア湾・インド洋の貿易に関する見聞録で、1世紀にエジプトに在住したギリシア人の著作と言われています。

私の場合、例えばどちらもわからなかった場合、答え合わせをする際にこの2つの知識をペーパーに書いておきます。
↓こんな感じです。
20180528205756221.jpg
こちらは2017年(昨年)受検後にミスしたところや、正誤の判断ができなかった部分をメモしたペーパーです。
ピンク色で先頭に色を付けた部分がこの選択肢に関するところです。
もとの問題では一つの選択肢ですが、脳内になかった知識は2つですから、2つに分けてそれぞれ〇×形式の問題にしています。
ペーパーの問題部分冒頭の「〇×」は、「この問題は〇×を判断する問題ですよ」という意味です。
後日問題形式のこのペーパーに取り組むことで、知らなかった知識をアタマに入れていくことができるという作戦です。
ここでは2つとも書いていますが、理解できていた部分、知っていたことは記録しておく必要はないと思います。
アタマに入っている知識ならば、それを問う問題が本番で出題されても正解できるからです。

あとで(今年の受検前)このペーパーの問題をやれば、当該過去問を復習として再度やる際も、次回は同じ選択肢の正誤の判断ができるようになります。昨年の検定本番時点でアタマに入っていなかった知識を、今年は身に付けて歴検受検に臨むことができます。
歴検1級では、一度出題された内容が再度出題されることもよくあることですから、同じミスをしないために、これは必要なことだと考えています。

こんな感じで、選択肢一つ一つを細かくチェックして、知らない知識があれば、〇×形式の問題にして記録して、後で何回も繰り返しやって覚えていく、というふうにやっています。

ちなみに画像のペーパーには地図が写っていますが、書き写すのがメンドウだったので写真にとって貼り付けました(もちろんミスした問題です(^^;))

以下同様にやっていきます。
②について
サハラ交易はアフリカ「北岸」埋まっている「岩塩」とニジェール川流域の金や象牙などとの交易ですから、アフリカ「東岸」で「海水から製造された塩」としているこの選択肢は誤りです。
③について
正解ですが、わからない部分があったらその点もしっかりペーパーに書いておきます。

④について
クチャやホータンは「草原の道」ではなく「絹の道(オアシスの道)」上にある都市ですから、誤りです。

ちなみに、世界史1級では最近、↓のような
20180528211338e04.jpg
2つの肢を並べてそれぞれの正誤の判断ができなければ正解できないという形式の問題も出されていますが、取り組み方は同様です。


それでは次に検定本番での択一式の取り組み方についてご紹介したいと思います。
日本史の問題でやってみましょう。こちらも昨年(2017年)の問題です。

1860年代から70年代にかけての政策や出来事について述べた文として正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
①徴兵告諭と徴兵令によって国民皆兵を原則とする徴兵制度がしかれたが、当初は戸主・嗣子・養子・官吏・学生・代人料270円納入者など、多くの免役条項が存在した。

②アメリカの制度をモデルとする国立銀行条例が制定されたが、150を超える銀行が設立されたため、政府は条例を改正し、国立銀行券に正貨兌換を義務づけた。

③殖産興業政策の一環として、内務省を中心に官営鉄道の敷設が進められ、イギリス人モレルの指導を受けて、新橋・横浜間で鉄道が開通した。

④洋服の着用、煉瓦造の建物、電灯・人力車・鉄道馬車、牛鍋の流行など、文明開化の風潮は都会の世相によくあらわれ、なかでもざんぎり頭は文明開化の象徴とされた。

まずは「何を答えるのか」の確認です。ここでは正しい選択肢を答えるということです。
4つの選択肢それぞれについて、「正しい」か「マチガイ」かを判定していきます。正しいと思う選択肢には横に〇、誤りと思うときは×、はっきりしない場合は△を書きます。
↓例えばこんな感じです。
2018052920062269d.jpg

それでは内容についてです。迷った①と②は後に回します。

③ 1872年に開通した新橋-横浜間の鉄道敷設を推進したのは1870年設立の「工部省」で、内務省は1873年設立ですから明らかに誤りです。お雇い外国人のモレルさんはイギリス人かどうかわかりませんが(ココは正しいです)、前段が誤りです。よって×。
④は「電灯」ではなく「ガス灯」です。電灯は1884年に上野駅で最初に点灯、1887年に鹿鳴館で点灯するなど明治10年代後半からで、しかも当時はかなりレアなモノでした。民間への普及は水力発電が始まった大正期からですが、それでもなお「石油ランプ」を使用する家庭が多かったそうです(山川用語集)。よってこの選択肢は×です。

残った①と②のどちらかが正解です。
①は養子とか嗣子とかやたらコマカイです。ちょっと置いときます。
②は、前段の国立銀行条例はアメリカをモデルにしたというのは正しいと思います。
後段がおかしい感じです。1872年制定の国立銀行条例では、各銀行に正貨(金)との兌換を義務づけたので、正貨を準備できない資本家が多く、設立された銀行は4つしかなかったはずです。その後1876に条例を改正して兌換義務を撤廃したことで銀行の設立が相次ぎ、1879年には153となりました。なので②の選択肢は誤りです。

なので正しい選択肢は①となります。①は細かいことまで書いてあるので、明らかに他の選択肢が誤りであるとわからないと厳しい問題かもしれません。
201805282141309f8.jpg
こんな感じで、「正解」と思う選択肢の番号をハッキリ〇で囲みます
「誤っている」選択肢を答える場合でも同様です。
「正解」となる選択肢の番号を大きくマルで囲みます。
選択肢と格闘していると、「正しい」選択肢を選ぶのか、「誤っている」選択肢を選ぶのかわからなくなってくることがあります(え、ないですか??(^^;))
そういうときに起こりがちな、そもそもの解答ミスを防ぐためです。
こういうミスは避けたいですね・・・
練習段階ではよくありましたが、幸い本番でこういうミスをしたことはありません。

なお、択一式対応の問題集で良いものは何かないかとのご質問も頂戴しましたが、私は特に択一式に特化した問題集は使用していません・・・。
20180526021213cd7.jpg
使用している問題集は↑ココにあるだけです。
強いて挙げるならば、『詳説世界史(日本史)研究』と過去問です。冒頭に書きましたように、こちらに書いてあることを理解して覚えておけば正誤の判断ができる問題が多くなっているように思います。なのでこちらの教材はある意味修行のように(笑)、これまで何度も繰り返して読んでいます。『詳説世界史研究』は昨年改訂され、今年から読んでいますが本番までに3回は読もうと思います。
過去問も10年分もやれば、相当な量の練習が積めます。

参考になれば幸いです。



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コメント

No title

ねこまるさん、こんばんは。
私のリクエストを採用していただきありがとうございます!
「選択肢1つ1つを丁寧にチェック」
なるほど。。。
例題としてお示しいただいた歴検1級の過去問をみても、やはり細かいところでひっかけてきていますよね。例えば、日本史の例題の④の「電灯」などは、さらっと読んでいると見落としてしまいそうです。。(現に私は見落としました(^^;))
やはり、歴検1級に受かるには根気と注意力も必要なのですね(そして、時間感覚も必要ですよね?!)。
そして、対策としては、詳細世界史研究の読み込みと過去問の徹底復習ですか。

大変参考になりました。ねこまるさん、ありがとうございました!

しゅうしゅう様

コメントありがとうございます。
択一式は、一つに正解を絞れないときの感じがとてもイヤですが、逆にサクッと正解が見つけられると、答案作成に勢いがついたりします。これは短答式や論述でも同じですが、択一式は数が多いですからね…。自信をもって答えられる問題が多いにこしたことはないですね。
しゅうしゅうさんのおっしゃるとおり、ここもやっぱり根気が必要なところかなと思います。

ねこまる

正誤問題は慌てて問題文を読むと、正解を選べなのに誤っているのを選んだり、反対も然りですよね....。

正誤問題はこの単語が怪しいとか、解き方がなんとなくわかってきますよね。知識量と問題慣れが決め手かなとは思います。

HIRO様

コメントありがとうございます。
ふさわしい問題集についてのお答えができず、申し訳ございません。
私としては、やはり過去問が択一式正誤問題対策として最良の問題集ではないかと思っています。
それをきっちりモノにするためには、HIROさんのおっしゃるとおり、知識量と問題慣れが決め手になると私も思います(^^)

ねこまる

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プロフィール

ねこまる (tms358)

Author:ねこまる (tms358)
歴史能力検定の日本史1級に8度、世界史1級に5度合格しています(2019年1月現在)。
普段やっていることなどをつらつら書いています。
宜しければ読んでみてください(^^)

本題とは無関係ですが、ねこ、うさぎが好きです。
今はいませんが、いつか
一緒に暮らせたらいいなと思っています。

※画像のうさぎは歴検と何の関係もありません。
 以前一緒に住んでいたうさぎのイメージでございます(スミマセン)

ご来場者数 2018.6.10〜

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